毎日新聞 2014年05月27日 21時06分(最終更新 05月27日 21時22分)
東京電力は27日、福島第1原発1号機の格納容器下部にある圧力抑制室の外側の配管に、汚染水の漏えい箇所を確認したと発表した。1号機で漏えい箇所を特定したのは、昨年11月に続き2カ所目。
漏えいがあったのは、格納容器の圧力を調節するために設けられた配管。管が伸縮する部分の保護カバー(外径約80センチ)のボルト穴から水漏れしている様子がカメラで確認された。東電は28日も1号機建屋内の調査を実施する。【斎藤有香】
東京電力は27日、福島第1原発1号機の格納容器下部にある圧力抑制室の外側の配管に、汚染水の漏えい箇所を確認したと発表した。1号機で漏えい箇所を特定したのは、昨年11月に続き2カ所目。
漏えいがあったのは、格納容器の圧力を調節するために設けられた配管。管が伸縮する部分の保護カバー(外径約80センチ)のボルト穴から水漏れしている様子がカメラで確認された。東電は28日も1号機建屋内の調査を実施する。【斎藤有香】
2014/5/20 12:19
東京電力は20日、福島第1原子力発電所の汚染水浄化装置「ALPS」で唯一動いていた1系統でも水が白濁する故障があり、処理を停止したと発表した。ALPSは全部で3系統あるが、汚染水から放射性物質を取り除く処理が全くできない状態となった。
同日午前、1系統の処理水が白く濁り、カルシウム濃度の上昇を確認。別の1系統でも17日に同様のトラブルが発生し、処理を停止した。原因は調査中だがフィルターの不具合などの可能性がある。残る1系統も修理のため長期停止している。
ALPSは1系統あたり1日250トンの汚染水を処理する能力がある。東電はタンクに保管している汚染水の浄化を今年度内に終える目標を掲げているが、ALPSの停止が長引けば達成が危うくなる。
福島原発で浄化装置ALPS(アルプス)に異常が発生!3系統全てを緊急停止!汚染水の濃度が下がらず! - 真実を探すブログ
東京電力は16日、福島第1原発の汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」のA~Cの3系統のうちB系統で、設備の洗浄作業に使った水がタンクから漏えいしたと発表した。漏えいした水の量は推定約7トンで、ベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり380万ベクレルと極めて高い濃度で検出された。東電は「建物内にとどまっており、外への流出はない」としている。
東電によると、タンクには設備を洗浄した水を一時的にためていた。あふれた水からは、セシウムも1リットル当たり9300ベクレル検出された。
漏えいした水による現場作業員の身体汚染は確認されていない。同日午後0時20分ごろにタンクの上部から水があふれ出ているのが見つかり、タンクに水を送るポンプを停止したところ、同1時25分ごろに漏えいが止まった。
福島民友新聞 最終更新:4月17日(木)11時0分
福島第一原子力発電所 多核種除去設備(ALPS)におけるHICからの吸着材とろ過水の混合物のオーバーフローおよびクロスフローフィルタAスキッドの漏えい警報発生について(続報)
平成26年4月16日 東京電力株式会社
多核種除去設備(ALPS)におけるHICからのオーバーフローおよびクロスフローフィルタAスキッドの漏えい警報発生についての続報です。
本件は多核種除去設備(ALPS)B系の吸着塔3Bから吸着材用の高性能容器(HIC)へ吸着材を排出する作業中に、わずかな吸着材を含むろ過水がHICからオーバーフローしたものであることが分かりました。
オーバーフローの原因については、現在調査中です。
オーバーフローした水の分析結果は以下のとおりです。
- セシウム134:
- 2,600 Bq/L
- セシウム137:
- 6,700 Bq/L
- 全ベータ:
- 3,800,000 Bq/L(3.8×10^6 Bq/L)
また、詳細に現場を確認した結果、オーバーフロー範囲は約6m×約6m×深さ約3cmであり、オーバーフロー量は約1.1m3であることが分かりました。
今回の多核種除去設備(ALPS)におけるHICからのオーバーフローでの全ガンマ核種による放射能量は、約1.0×10^7Bq、全ベータ核種による放射能量は、約4.2×10^9Bqと算出しております。
また、「クロスフローフィルタAスキッド2近傍タメマス漏えい」警報が発生した件については、多核種除去設備(ALPS)におけるHICからのオーバーフローが原因であることが分かりました。
以 上
福島第一原子力発電所 多核種除去設備(ALPS)におけるHICからの吸着材とろ過水の混合物のオーバーフローおよびクロスフローフィルタAスキッドの漏えい警報発生について(続報)|東京電力
ジルコニウムは金属の中で熱中性子の吸収断面積が最小のため、ジルカロイと呼ばれるジルコニウム合金が原子炉の燃料棒の被覆材料(燃料被覆管)や沸騰水型原子炉用燃料集合体のチャンネルボックスの材料として利用される。
東京電力は6日、福島第1原発1~4号機の海側にある観測用井戸で、昨年7月に採取した水から、過去最高値の1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90を検出したと発表した。計測機器に設定ミスが発覚したため、過去にさかのぼって再測定していた。
東電によると、昨年7~8月にかけ、ストロンチウム90の濃度を示す値に不自然な点があることが判明したため、公表を見送っていた。今年2月5日、2カ所の計測所のうち1カ所で、数値を計算する際の係数設定が誤っていたことが判明し、未公表分の再測定を進めていた。
(2014/02/06-21:51)
福島第一原発3号機の建屋内で高濃度の汚染水が漏れていることがわかり、「東京電力」は「燃料を冷やした水が漏れている可能性が高い」と発表した。
東京電力によると、3号機の原子炉建屋1階の床で幅約30センチの水の流れができているのを、がれき撤去用のロボットが撮影した映像で確認したという。水は床の排水口に流れ込んだ後、地下にたまっているとみられ、建屋の外には漏れていないという。
水は「ストロンチウム」などベータ線を出す放射性物質が一リットル当たり2400万ベクレルと非常に高く、原子炉内の燃料を冷やした後の水が漏れている可能性が高いという。
東京電力は、格納容器の配管のつなぎ目の損傷部分などから漏れているものとみている。
3号機 冷却水が格納容器から漏れたか
1月20日 5時12分
東京電力福島第一原子力発電所3号機の原子炉建屋1階の床を流れている水を調べたところ、放射性物質の濃度が高く、メルトダウンした燃料を冷やした水が格納容器から漏れている可能性が高いことが分かり、東京電力では、詳しい漏えい箇所などを調べることにしています。
福島第一原発3号機では18日、原子炉建屋1階の床に幅30センチほどの水の流れがあり、継続的に排水口に流れ込んでいる様子をがれきの撤去作業をしていたロボットのカメラが捉えました。東京電力が調べた結果、1リットル当たりの放射性物質の濃度はストロンチウムなどのベータ線と呼ばれる放射線を出す放射性物質が2400万ベクレル、セシウム137が170万ベクレルと建屋の地下にたまっている汚染水の値に近い、高い濃度であることが分かりました。水の温度はおよそ20度で、原子炉の底の温度とほぼ同じだということです。東京電力は、「地下にたまった汚染水よりやや濃度が低いが、何らかのルートで格納容器から漏れ出した水と考えられる」と話しています。3号機ではメルトダウンした燃料を冷やすための水が原子炉に注がれ、格納容器の破損箇所から漏れて建屋の地下にたまっていますが、燃料の状態や格納容器の破損状況は分かっておらず、東京電力は詳しい調査を行うことにしています。
2013-12-22 14:00
東京電力は21日、福島第一原発の汚染水をためた地上タンクを囲む堰(せき)から、放射性物質を含む約1.6トンの水が外に漏れたと発表した。
東電によると、21日午後4時15分ごろ、地上タンク群のある「H5」エリアの西側で、堰の基礎の継ぎ目から水が漏れているのを東電社員が発見。午後6時ごろまでに土嚢やビニールシートを設置したが、それまでに最大1.6トンが地中に染み込んだとみられる。
漏れた場所の堰内の水を調べたところ、ストロンチウム90が1リットルあたり93ベクレル検出された。堰からの暫定的な排水基準は同10ベクレルで、9倍にあたる。
タンク内の汚染水はストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が同約3億6000万ベクレル含まれ、濃度が異なるうえ、水位にも変化がないため、東電はタンクからの漏洩はなく堰にたまった雨水が漏れたと分析。
堰内には10センチほどの雨水がたまっており、東電は仮設ポンプで別のエリアに雨水を移送。今後、漏洩の原因を調べるとしている。