2012年7月23日月曜日

エートス・プロジェクト

ETHOS はベラルーシで行われたチェルノブイリ事故後の回復プログラムの名前です。
EC(ヨーロッパ共同体)各国の専門家チームにより、ベラルーシ政府とベラルーシの民間のベルラド研究所と協力して行われました。
住民が主体となって、検査体制と医療体制といった行政のバックアップを背景に、積極的に汚染地内での生活と環境を回復させていく試みです。
外部の専門家が上から命令するのではなく、住民が実計測によって不安を解消し、工夫をしながら生きていくプロセスをエトス(信頼)作り出すのを目標としています。

忙しい人用纏めエートス
URL: https://docs.google.com/file/d/0BxqSmDmQ78xCNjFjYjg1ODYtYjMwMi00NDA5LTliYTgtZGYxMGE2OGM2Zjgy/edit#

ETHOS IN FUKUSHIMA

チェルノブイリの被曝地域である三か国(ベラルーシ、ウクライナ、ロシア)の中でも、最もひどい被爆国となったベラルーシでは、1996年から2001年の間、<ETHOSエートス>プロジェクトという企画が、CEPN(原子力分野における防護の評価研究センター)という民間団体によって、欧州連合も参加する形で、展開された。このCEPNはNPOだが、フランスの原子力ロビー、EDF (仏電力公社)、CEA(仏原子力庁=要するに核兵器の製造と原子力の管理・研究)、AREVAグループ(Cogemaに続いて、再編された世界最大原子力複合産業体)の三大組織とIRSN(国立放射能防護と原子力安全研究所)が共同で設立したNGOで、いわば仏原子力ロビーの民間に対するロビー活動の窓口と言っていいだろう。組織の定款は一般の非営利市民団体と同じであるが、年間予算が数百万ユーロという相当な予算を手にしている。この組織が行なっているのは、原子力産業分野での保安評価であるが、原発事故など苛酷事故のリスク評価を行っているムタディス・コンサルタント社と一緒に、仏原子力ロビーのテコとなっているのである。仏原子力ロビーがムタディスに,苛酷事故が起こった時にどのように危機管理すればいいのかを研究させている。「(原子力産業の)事業を正当化しながら、それに伴うリスクを正当化すること」が目指されているわけだ。ちなみにCEPN代表のジャック・ロシャールは経済学者で、物理学者でも医師でもない。
多くの大学や研究者に呼びかけられ、多大な予算が投入され、<善意の>大学教授、<善意の>研究者が集まった。パリ - グリニョン国立農業研究院、コンピエーニュ工科大学などだ。そして欧州委員会も協賛、助成するのである。

<エートス・プロジェクト>を通して国際原子力ロビーは何を目指しているのか?
URL: http://echoechanges-echoechanges.blogspot.fr/2012/07/blog-post_409.html

<エトス・プロジェクト>を通して国際原子力ロビーは何を目指しているのか?/その1

<エトス・プロジェクト>を通して国際原子力ロビーは何を目指しているのか? その2

<エトス・プロジェクト>を通して国際原子力ロビーは何を目指しているのか? その3

<エトス・プロジェクト>を通して国際原子力ロビーは何を目指しているのか? その4

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