2011年9月20日火曜日

喉の痛み

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2011年9月19日月曜日

アメリシウム



1945年、グレン・シーボーグ等(米国)が、原子炉を使ってアメリシウム241を作った。原子炉内のプルトニウム239に2個の中性子を当てると、プルトニウム241ができ、これがβ崩壊して、アメリシウム241(半減期432.2年)となる。


「アメリシウム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年8月5日 (金) 05:44
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0

2011年8月25日木曜日

下痢







2011年8月16日火曜日

泊発電所

【関連リンク】









概要
1969年の立地決定当初は、日本では珍しい内陸型原子力発電所として、隣接する共和町との境界付近に建設を予定しており、計画上の名称も「共和・泊発電所」であったが、1978年に現在の泊村沿岸部に計画を変更し、名称も「泊発電所」となった。

「泊発電所」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年7月28日 (木) 16:20
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%8A%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

2011年8月15日月曜日

ネプツニウム239



ネプツニウム239の半減期は2.4日。ウラン238は天然にも存在するので、ネプツニウム239、プルトニウム239は天然にもごく僅かに存在する。他にネプツニウム236(半減期15.4万年)、ネプツニウム237(半減期214万年)などがある。


「ネプツニウム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年7月25日 (月) 10:04
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%97%E3%83%84%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0

2011年6月27日月曜日

玄海原子力発電所

【関連リンク】









概要
玄海原子力発電所(げんかいげんしりょくはつでんしょ)は佐賀県東松浦郡玄海町にある九州電力の原子力発電所。 3号機は日本初のプルサーマル発電を2009年から実施している。敷地面積は約87万平方メートル。
見学・PR施設として「玄海エネルギーパーク」が設置されている。

「玄海原子力発電所」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年6月15日 (水) 07:52
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%84%E6%B5%B7%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

2011年6月17日金曜日

ホットスポット







2011年6月7日火曜日

7人の母乳から微量の放射性セシウム…福島

厚生労働省の研究班は7日、東京電力福島第一原発の事故を受け、福島、宮城など8県で実施した母乳に含まれる放射性物質の検査結果を発表した。

授乳中の母親108人のうち、福島県内の7人から微量の放射性セシウムを検出した。研究班では、「大気や食品中の放射性物質の影響と考えられるが、母体、乳児とも長期的な影響も心配がない量。普段通りの生活をしてほしい」としている。

調査は、5月18日~6月3日に福島、宮城、山形、茨城、栃木、群馬、千葉、高知の8県、108人から提供された母乳を調べた。事故の影響を調べるため、原発から離れた高知県も対象に含めた。

その結果、福島県相馬市、福島市、いわき市、二本松市の7人から母乳1キロ・グラム当たり1・9~13・1ベクレルの同セシウムが検出された。同ヨウ素は検出されなかった。母乳には暫定規制値がないが、厚労省は、飲料水の規制値を参考に、同セシウムは1キロ・グラム当たり200ベクレルを安全性の目安としており、これを大きく下回った。

(2011年6月7日20時42分 読売新聞)

7人の母乳から微量の放射性セシウム…福島 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

2011年6月4日土曜日

テルル132


テルルの同位体
テルル(Te)の同位体は30種類が知られ、原子量108から137の範囲にある。天然には8種類存在し、そのうちの2種類128Teと130Teは放射性同位体で二重ベータ崩壊する。128Teは、知られている放射性同位体の中で最も長い2.2×1024年の半減期を持つ。かつて123Teの電子捕獲が観測されたと発表されたことがあったが、同じチームによる近年の研究で否定された[1]。
テルルはアルファ崩壊を起こす最も軽い元素である。110Teのうち0.003%がアルファ崩壊して106Snになる(残りは電子捕獲で110Sbになる)。質量数109以下の同位体もそれぞれ一定の確率でアルファ崩壊する。
標準原子量は127.60(3) uである。

「ストロンチウム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年5月30日 (月) 14:04
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%90%8C%E4%BD%8D%E4%BD%93

2011年6月3日金曜日

放射性物質 デトックス







2011年5月28日土曜日

カビ異常発生

【関連リンク】

2011年5月15日日曜日

20mSV

2011年5月13日金曜日

1号機は「メルトダウン」…底部の穴から漏水

東京電力福島第一原子力発電所1号機で、原子炉内の核燃料の大半が溶融し、高熱で圧力容器底部が損傷した問題で、東電は12日、直径数センチ程度の穴に相当する損傷部から水が漏れていると発表した。

溶融した燃料は圧力容器の底部にたまっていると見られ、東電は、この状態が、核燃料の「メルトダウン(炉心溶融)」であることを認めた。

東電はこれまで、燃料の一部損傷などと説明していた。

東電は、圧力容器の温度は100~120度と安定しているため、事態がさらに悪化する可能性は低いと見ているが、圧力容器を覆う格納容器からも水が漏れだしている可能性が高く、格納容器を水で満たす「冠水(水棺)」など事故収束に向けた作業は難航も予想される。

東電の松本純一原子力立地本部長代理は同日夕の記者会見で「燃料が形状を維持せず、圧力容器下部に崩れ落ちた状態」と現状を説明し、メルトダウンを認めた。

東電によると、1号機では現在、燃料を冷却するため圧力容器内への注水(毎時約8トン)が続き、累積注水量はすでに1万立方メートルを超えている。ところが、10日に圧力容器の水位計を調整した結果、冷却水の水位が容器の底部から最大4メートル程度しかないことが判明。この漏水量から圧力容器の損傷を計算したところ、直径数センチの穴に相当することが分かった。

(2011年5月13日01時33分  読売新聞)

1号機は「メルトダウン」…底部の穴から漏水 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

2011年5月1日日曜日

内閣官房参与辞任,小佐古氏辞意表明全文:年1mSvで運用す­べき!

"内閣官房参与を辞任した小佐古氏の辞意表明全文" を動画化しました。記者会見のnewsはほんの一部しかTVで観れませんでしたので、全文をご覧ください。*転載:会見は記者クラブのみ公開でした。

2011年05月01日

内閣官房参与を辞任した小佐古氏の辞意表明全文
内閣官房参与の辞任にあたって(辞意表明)

内閣官房参与
小佐古敏荘

平成23年3月16日、私、小佐古敏荘は内閣官房参与に任ぜられ、原子力災害の収束に向けての活動を当日から開始いたしました。そして災害後、一ヶ月半以上が経過し、事態­収束に向けての各種対策が講じられておりますので、4月30日付けで参与としての活動も一段落させて頂きたいと考え、本日、総理へ退任の報告を行ってきたところです。

なお、この間の内閣官房参与としての活動は、報告書「福島第一発電所事故に対する対策について」にまとめました。これらは総理他、関係の皆様方にお届け致しました。

私の任務は「総理に情報提供や助言」を行うことでありました。政府の行っている活動と重複することを避けるため、原子力災害対策本部、原子力安全委員会、原子力安全・保安­院、文部科学省他の活動を逐次レビューし、それらの活動の足りざる部分、不適当と考えられる部分があれば、それに対して情報を提供し、さらに提言という形で助言を行って参­りました。

特に、原子力災害対策は「原子力プラントに係わる部分」、「環境、放射線、住民に係わる部分」に分かれますので、私、小佐古は、主として「環境、放射線、住民に係わる部分­」といった『放射線防護』を中心とした部分を中心にカバーして参りました。

ただ、プラントの状況と環境・住民への影響は相互に関連しあっておりますので、原子炉システム工学および原子力安全工学の専門家とも連携しながら活動を続けて参りました。

さらに、全体は官邸の判断、政治家の判断とも関連するので、福山哲郎内閣官房副長官、細野豪志総理補佐官、総理から直命を受けている空本誠喜衆議院議員とも連携して参りま­した。

この間、特に対応が急を要する問題が多くあり、またプラント収束および環境影響・住民広報についての必要な対策が十分には講じられていなかったことから、3月16日、原子­力災害対策本部および対策統合本部の支援のための「助言チーム(座長:空本誠喜衆議院議員)」を立ち上げていただきました。まとめた「提言」は、逐次迅速に、官邸および対­策本部に提出しました。それらの一部は現実の対策として実現されました。

ただ、まだ対策が講じられていない提言もあります。とりわけ、次に述べる、「法と正義に則り行われるべきこと」、「国際常識とヒューマニズムに則りやっていただくべきこと­」の点では考えていることがいくつもあります。今後、政府の対策の内のいくつかのものについては、迅速な見直しおよび正しい対策の実施がなされるよう望むところです。

1.原子力災害の対策は「法と正義」に則ってやっていただきたい この1ヶ月半、様々な「提言」をしてまいりましたが、その中でも­、とりわけ思いますのは、「原子力災害対策も他の災害対策と同様­に、原子力災害対策に関連する法律や原子力防災指針、原子力防災­マニュアルにその手順、対策が定められており、それに則って進め­るのが基本だ」ということです。 しかしながら、今回の原子力災害に対して、官邸および行政機関は­、そのことを軽視して、その場かぎりで「臨機応変な対応」を行い­、事態収束を遅らせているように見えます。

とりわけ原子力安全委員会は、原子力災害対策において、技術的な­指導・助言の中核をなすべき組織ですが、法に基づく手順遂行、放­射線防護の基本に基づく判断に随分欠けた所があるように見受けま­した。例えば、住民の放射線被ばく線量(既に被ばくしたもの、こ­れから被曝すると予測されるもの)は、緊急時迅速放射能予測ネッ­トワークシステム(SPEEDI)によりなされるべきものであり­ますが、それが法令等に定められている手順どおりに運用されてい­ない。

法令、指針等には放射能放出の線源項の決定が困難であることを前­提にした定めがあるが、この手順はとられず、その計算結果は使用­できる環境下にありながらきちんと活用されなかった。また、公衆­の被ばくの状況もSPEEDIにより迅速に評価できるようになっ­ているが、その結果も迅速に公表されていない。 初期のプリュームのサブマージョンに基づく甲状腺の被ばくによる­等価線量、とりわけ小児の甲状腺の等価線量については、その数値­を20、30km圏の近傍のみならず、福島県全域、茨城県、栃木­県、群馬県、他の関東、東北の全域にわたって、隠さず迅速に公開­すべきである。さらに、文部科学省所管の日本原子力研究開発機構­によるWSPEEDIシステム(数10kmから数1000kmの­広域をカバーできるシステム)のデータを隠さず開示し、福島県、­茨城県、栃木県、群馬県のみならず、関東、東北全域の、公衆の甲­状腺等価線量、並びに実効線量を隠さず国民に開示すべきである。­

また、文部科学省においても、放射線規制室および放射線審議会に­おける判断と指示には法手順を軽視しているのではと思わせるもの­があります。例えば、放射線業務従事者の緊急時被ばくの「限度」­ですが、この件は既に放射線審議会で国際放射線防護委員会(IC­RP)2007年勧告の国内法令取り入れの議論が、数年間にわた­り行われ、審議終了事項として本年1月末に「放射線審議会基本部­会中間報告書」として取りまとめられ、500mSvあるいは1S­vとすることが勧告されています。法の手順としては、この件につ­き見解を求められれば、そう答えるべきであるが、立地指針等にし­か現れない40-50年前の考え方に基づく、250mSvの数値­使用が妥当かとの経済産業大臣、文部科学大臣等の諮問に対する放­射線審議会の答申として、「それで妥当」としている。

ところが、福島現地での厳しい状況を反映して、今になり500m­Svを限度へとの、再引き上げの議論も始まっている状況である。­まさに「モグラたたき」的、場当たり的な政策決定のプロセスで官­邸と行政機関がとっているように見える。放射線審議会での決定事­項をふまえないこの行政上の手続き無視は、根本からただす必要が­あります。500mSvより低いからいい等の理由から極めて短時­間にメールで審議、強引にものを決めるやり方には大きな疑問を感­じます。重ねて、この種の何年も議論になった重要事項をその決定­事項とは違う趣旨で、「妥当」と判断するのもおかしいと思います­。放射線審議会での決定事項をまったく無視したこの決定方法は、­誰がそのような方法をとりそのように決定したのかを含めて、明ら­かにされるべきでありましょう。この点、強く進言いたします。

今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの­被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、­文部科学省から通達が出されている。これらの学校では、通常の授­業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準­に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で運用す­べきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2,3日あるいはせい­ぜい1,2週間くらい)に運用すべき数値をこの時期に使用するの­は、全くの間違いであります。警戒期であることを周知の上、特別­な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの使用も不可能­ではないが、通常は避けるべきと考えます。年間20mSv近い被­ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者­でも、極めて少ないのです。この数値を乳児、幼児、小学生に求め­ることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムから­しても受け入れがたいものです。年間10mSvの数値も、ウラン­鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で­(せいぜい年間数mSvです)、この数値の使用は慎重であるべき­であります。

小学校等の校庭の利用基準に対して、この年間20mSvの数値の­使用には強く抗議するとともに、再度の見直しを求めます。 また、今回の福島の原子力災害に関して国際原子力機関(IAEA­)の調査団が訪日し、4回の調査報告会等が行われているが、その­まとめの報告会開催の情報は、外務省から官邸に連絡が入っていな­かった。まさにこれは、国際関係軽視、IAEA軽視ではなかった­かと思います。また核物質計量管理、核査察や核物質防護の観点か­らもIAEAと今回の事故に際して早期から、連携強化を図る必要­があるが、これについて、その時点では官邸および行政機関は気付­いておらず、原子力外交の機能不全ともいえる。国際常識ある原子­力安全行政の復活を強く求めるものである。

以上

「新しい時代を作るのは老人ではない。」    -原発・放射線関連動画日本語訳- 内閣官房参与辞任,小佐古氏辞意表明全文:年1mSvで運用す­べき! 5/1

2011年4月21日木曜日

摂取制限

【関連リンク】







出荷停止

【関連リンク】

母乳 放射線

【関連リンク】







桜 奇形

【関連リンク】


2011年4月15日金曜日

黄色い雨







鼻血

【関連リンク】







マグニチュード8







2011年4月13日水曜日

ストロンチウム










ストロンチウム (Strontium)は原子番号38の元素で、元素記号はSrである。軟らかく銀白色のアルカリ土類金属で、化学反応性が高い。空気にさらされると、表面が黄味を帯びてくる。天然には天青石やストロンチアン石などの鉱物中に存在する。放射性同位体の9038Srは放射性降下物に含まれ、その半減期は28.90年である。ストロンチウムやストロンチアン石といった名は、最初に発見された場所であるストロンチアンというスコットランドの村に因んでいる。

生体に対する影響
ストロンチウム90の崩壊により生成されるイットリウム90は高エネルギーのベータ線(228万電子ボルト)を放出する。このベータ線は水中で10㎜まで届き、ストロンチウム90はベータ線を放出する放射性物質としては健康影響が大きい。 経口で10000Bqのストロンチウム90を摂取した時の実効線量は0.28mSvで、内部被曝が大きくなる恐れがある。皮膚表面の1cm2に100万Bqが付着した場合は、その近くで1日に100mSv以上の被曝を受けると推定される。

「ストロンチウム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月13日 (水) 01:03
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0

2011年4月12日火曜日

レベル8









国際原子力事象評価尺度
レベル7 基準1:事業所外への影響 基準2:事業所内への影響
深刻な事故 放射性物質の重大な外部放出:ヨウ素131等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出 原子炉や放射性物質障壁が壊滅、再建不能

「国際原子力事象評価尺度」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月15日 (金) 05:49
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E4%BA%8B%E8%B1%A1%E8%A9%95%E4%BE%A1%E5%B0%BA%E5%BA%A6

2011年4月8日金曜日

六ヶ所村

【関連リンク】










概要
日本全国の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出す再処理工場である。最大処理能力はウラン800トン/年、使用済燃料貯蔵容量はウラン3,000トン。2010年の本格稼動を予定して、現在はアクティブ試験という試運転を行っている。試運転の終了は当初2009年2月を予定していた。しかし、相次ぐトラブルのため終了は2010年10月まで延期されることが発表されていたが、2010年9月になってから、さらに完成まで2年延期されることが発表された。完成までの延期はこれまでに18回にも及ぶ。これら延期のため、当初発表されていた建設費用は7600億円だったものが、2011年2月現在で2兆1930億円と約2.8倍以上にも膨らんでいる。
茨城県東海村に日本原子力研究開発機構が所有する再処理工場(東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所 最大処理能力:ウラン210トン/年)を置換する施設とされ、青森県六ヶ所村の敷地内にはウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターが併設して建設されている。今後 MOX燃料工場の建設も予定されており、核燃料サイクルのための核燃料コンビナートを形成する。
この施設は核燃料サイクル事業で先行するフランスから技術協力を受けており、現在でもフランス人技術者が複数名、本施設で働いている。

「六ヶ所再処理工場」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月8日 (金) 17:50
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E3%83%B6%E6%89%80%E5%86%8D%E5%87%A6%E7%90%86%E5%B7%A5%E5%A0%B4

2011年4月4日月曜日

炉心溶融









概要
原子力発電では、低純度のウランなどで核燃料を作り、それらを臨界状態になる位置に接近させて設置する。核燃料に含まれる核物質に核分裂反応をゆるやかに起こさせ、その時に発生する熱によって水を沸騰させて高圧蒸気を作り、その高圧蒸気でタービンを回転させ発電機で発電する(この時、原子炉で発生した水蒸気を再度水に戻すための冷却水[2]や、使用済みの核燃料を冷やすための間接的な冷却水が大量に必要となるため、通常原子力発電所は海や川の近くに設置される)(空冷式もある)。
緊急時や点検時などでは、燃料棒の間に制御棒と呼ばれる高密度の放射線遮蔽物を置くことで、核分裂反応を停止させて原子炉を停止させる。しかし、運転中にすでに発生している熱の余熱があったり、放射性崩壊によって崩壊熱が生まれたりするので、燃料棒はすぐには冷たくならない。したがって、しばらくの間は余熱除去系のポンプを使用して冷却水を循環させて炉心を冷却し続ける必要がある。
ところが何らかの原因で、余熱冷却系の水の循環に不備が起こることなどで炉心の冷却を行われないと、臨界を終えていても、燃料棒の高い余熱のために原子炉圧力容器内で制御棒や燃料棒自体を溶かしてしまう現象が起きる。これを炉心溶融という。
使用済み燃料プールの中の核燃料も崩壊熱を発しているので、冷却されなければ過熱して燃料溶融を起こし、水素爆発やそれによる建屋等の火災、そして放射性物質の飛散を招くことがある。この場合は炉心溶融とは呼べないが燃料溶融である。

「炉心溶融」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年5月25日 (水) 02:36
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%89%E5%BF%83%E6%BA%B6%E8%9E%8D

2011年4月3日日曜日

もんじゅ

【関連リンク】









概要
もんじゅは敦賀市(緑色の部分)北西部の敦賀半島に位置する
福井県敦賀市白木二丁目1番地に位置する。
「もんじゅ」の名は仏教の文殊菩薩に由来する。若狭湾に面する天橋立南側にある天橋山智恩寺の本尊から来ているといわれる。
1991年から性能試験を開始したが、1995年にナトリウム漏出火災事故が起きたために運転を休止した。運転再開のための本体工事が2007年に完了し、2010年5月6日に2年後の本格運転を目指して10年の計画で運転を再開した。「もんじゅ」を用いて、発電施設としての信頼性の実証、運転経験を通じてナトリウム取扱技術確立、また、高速増殖炉の研究開発の場として今後の利用が予定されている。しかし、2010年8月26日 原子炉容器内に筒型の炉内中継装置(重さ3.3トン)が落下。2011年1月28日に復旧作業を東芝と契約した。炉のふたにひっかかった燃料交換装置を取り外すのに必要な機器を新たに設計・製作したり、外した燃料交換装置を分解調査する予定。

「もんじゅ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月11日 (月) 13:30
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85

2011年4月2日土曜日

コンクリ注入も汚染水止まらず 2号機、高分子ポリマー使用へ

2011/4/2 23:29

東京電力は2日午後11時過ぎの記者会見で、福島第1原子力発電所2号機で放射性物質の濃度が高い水が漏れているピット(立て杭)に同日午後からコンクリートを注入したが、漏水の量に変化がなく、高濃度放射線に汚染された水の流出は止まらなかったと発表した。

このため東電は、水を吸収する高分子ポリマーをピットにつながる管に注入する方法に切り替えることを決定した。3日未明にも資材や専門家を現地に送り、同日早朝から作業を始める方針。

コンクリ注入も汚染水止まらず 2号機、高分子ポリマー使用へ :日本経済新聞

2日
1号機 - 4号機で、タービン建屋の照明の一部が復旧。2号機では取水口付近の電源ケーブル用ピット内に長さ約20cmの亀裂を発見。この亀裂から、海に汚染水が流れ込んでいることが発覚。コンクリートで止水処置を試みるが、顕著な効果は見られず、引き続き止水を試みることとなった。

福島第一原子力発電所事故の経緯 (2011年4月以降) - Wikipedia

牛乳

【関連情報】







福島第一2号機 亀裂から海に汚染水

福島第一原発の事故で東京電力は二日、2号機の取水口近くにある作業用の立て坑「ピット」に極めて高い放射線量の水がたまり、側面のコンクリートに入った亀裂から海に流出しているのが見つかった、と発表した。汚染水の海への流出場所が確認されたのは初めて。

東電によると、ピットは高濃度の汚染水が既に見つかったタービン建屋や海水配管用トレンチ(トンネル)と地下でつながっている。原子炉から漏れ出した水がこれらを通じて海に流出している可能性があるとみて詳しく調べている。

東電によると、作業員が同日午前九時半ごろ、深さ二メートルのピットの底に十~二十センチのたまり水を見つけた。放射線量は深さ六十センチで毎時一〇〇〇ミリシーベルト超、地表で同四〇〇ミリシーベルト。水は複数の電線管が通る管路からピット内に流れ込み、長さ二十センチの亀裂を通して海に流出している。

東電は同日夕からピットにコンクリートを流し込んで亀裂をふさぐ作業を行ったが、海への流出は止まらなかった。管路からの水の流入量が多く、コンクリートが固まらなかったことが原因とみられる。三日は水分を吸って固まる高分子ポリマーを管路に注入し流れをせき止め、管路部分にコンクリートを流し込む予定。

ピット内の水と近くの海水測定では、いずれも高濃度のヨウ素131を検出。放射性物質が海に流出していることも確認された。

他号機のピットからは亀裂などは見つからなかったという。

2号機では、タービン建屋地下のたまり水から高濃度のヨウ素131と毎時一〇〇〇ミリシーベルト超の放射線量を検出。さらに建屋地下から海側に配管が通る配管用トレンチ内からも高濃度の汚染水が見つかった。いずれも原子炉から漏出した水とみられている。

配管用トレンチは取水口近くで電源ケーブルを通す電源用トレンチと接続し、接続点からピットまでは管路でつながっている。

第一原発1~4号機の放水口付近では、先月三十日に採取した海水から、法令で定める濃度限度の四千三百八十五倍のヨウ素131を検出。ピットの水が海洋汚染の源かどうかについて、東電は取水口の周りの防波堤によって、潮流がほとんどないことから、さらに詳しく調べる必要があるとしている。

一方、文部科学省の調査では、三十日に第一原発の南四十キロで採取した海水でも、濃度限度の二倍のヨウ素131を検出したことが新たに判明。汚染の拡大に対し、経済産業省原子力安全・保安院は「魚介類を食べても人体に影響することはない」としている。

復旧作業では、2号機はタービン建屋地下の汚染水を復水器に移すため、復水器の水を別のタンクに移す作業を開始。1、3号機は生コン圧送機による使用済み核燃料プールへの真水注水を行った。

東京新聞:福島第一2号機 亀裂から海に汚染水:福島原発事故(TOKYO Web)

2011年4月1日金曜日

食物 汚染

【関連リンク】







2011年3月31日木曜日

20キロ圏に数百~千の遺体か 「死亡後に被ばくの疑い」

福島第1原発事故で、政府が避難指示を出している原発から約20キロの圏内に、東日本大震災で亡くなった人の遺体が数百~千体あると推定されることが31日、警察当局への取材で分かった。27日には、原発から約5キロの福島県大熊町で見つかった遺体から高い放射線量を測定しており、警察関係者は「死亡後に放射性物質を浴びて被ばくした遺体もある」と指摘。警察当局は警察官が二次被ばくせずに遺体を収容する方法などの検討を始めた。当初は20キロ圏外に遺体を移して検視することも念頭に置いていたが、見直しを迫られそうだ。

警察当局によると、高線量の放射線を浴びた遺体を収容する際、作業する部隊の隊員が二次被ばくする可能性がある。収容先となる遺体安置所などでも検視する警察官や医師、訪問する遺族らに被ばくの恐れが生じる。

遺体は最終的に遺族か各市町村に引き渡すことになるが、火葬すると放射性物質を含んだ煙が拡散する恐れがあり、土葬の場合も土中や周辺に広がる状況が懸念される。

警察当局は現場での除染や検視も検討しているが、関係者は「時間が経過して遺体が傷んでいるケースは、洗うことでさらに損傷が激しくなり問題だ」と指摘している。

身元確認のため、遺体から爪だけを採取してDNA鑑定する方法もあるが、爪も除染する必要があり、かなりの手間と時間がかかるという。

27日に、大熊町で見つかった遺体は、除染が必要な基準の一つである10万cpm(cpmは放射線量の単位)まで計ることができる測量計の針が、振り切れる状態だったという。このため福島県警の部隊は遺体の収容を断念している。

2011/03/31 14:02 【共同通信】

20キロ圏に数百~千の遺体か 「死亡後に被ばくの疑い」 - 47NEWS(よんななニュース)

原発侵入容疑で逮捕 20代男、車で走り回る

東京電力福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)の構内に車で侵入したなどとして、福島県警双葉署は1日、建造物侵入と器物損壊の疑いで東京都新宿区歌舞伎町、無職渡辺光容疑者(25)を逮捕した。任意同行する前に渡辺容疑者と車の除染を行った。

県警によると、渡辺容疑者は容疑を認めているという。

逮捕容疑は、3月31日午後1時10分ごろ、福島第2原発の西側ゲートを車で突破し、構内に侵入した疑い。

東電によると、渡辺容疑者の車は構内を約10分間にわたって走り回った。けが人はなかった。

車はこの約50分前、第2原発の北約12キロの第1原発(大熊町、双葉町)に正門から突入を図り、東電側に阻止されたという。

第2原発1~4号機は既に冷温停止状態。30日に1号機のタービン建屋1階から一時煙が出たが、地元消防は電源盤の異常とみている。

2011/04/01 01:42   【共同通信】

原発侵入容疑で逮捕 20代男、車で走り回る - 47NEWS(よんななニュース)

2011年3月28日月曜日

福島 避難

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【関連情報】







チェルノブイリ









チェルノブイリ原子力発電所事故(チェルノブイリげんしりょくはつでんしょじこ)とは、1986年4月26日1時23分(モスクワ時間 ※UTC+3)にソビエト連邦(現:ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原子力事故。後に決められた国際原子力事象評価尺度 (INES) において最悪のレベル7の参考事例として知られている。
4号炉は炉心溶融(メルトダウン)ののち爆発し、放射性降下物がウクライナ・白ロシア(ベラルーシ)・ロシアなどを汚染した。事故後のソ連政府の対応の遅れも相まって被害が拡大・広範化し、史上最悪の原子力事故となった。
現在は分離独立したウクライナに処理義務がある。現在もなお、原発から半径30km以内の地域での居住が禁止されるとともに、原発から北東へ向かって約350kmの範囲内にはホットスポットと呼ばれる局地的な高濃度汚染地域が約100箇所にわたって点在し、ホットスポット内においては農業や畜産業が全面的に禁止されている。

爆発事故の概要
この規模の原発事故は発生時点では他に例がなく、当時は原子力開発の歴史上で最悪の事故と言われていた。
事故当時、爆発した4号炉は操業休止中であり、原子炉が止まった場合を想定した実験を行っていた。この実験中に制御不能に陥り、炉心が融解、爆発したとされる。爆発により、原子炉内の放射性物質が大気中に大量に(推定10t前後)放出された。これに関しては、広島に投下された原爆(リトルボーイ)による放出量の400倍とする国際原子力機関(IAEA)による記録が残されている。詳細は影響の部分を参照の事。
当初、ソ連政府は住民のパニックや機密漏洩を恐れ、この事故を公表しなかった。また、付近住民の避難措置なども取られなかったため、彼らは甚大な量の放射線をまともに浴びることになった。しかし、翌4月27日にスウェーデンのフォルスマルク原子力発電所にてこの事故が原因の放射性物質が検出され、4月28日、ソ連も事故の公表に踏み切った。(当初、フォルスマルク原発の技術者は「核戦争」が起こったと考えた。)日本においても、5月3日に雨水中から放射性物質が確認された。
爆発後も火災は止まらず、消火活動が続いた。アメリカの軍事衛星からも、赤く燃える原子炉中心部の様子が観察されたという。ソ連当局は応急措置として次の2点を実行した。
減速材として炉心内へ鉛の大量投入。
液体窒素を投入して周囲から冷却、炉心温度を低下させる。この策が功を奏したのか一時制御不能に陥っていた炉心内の核燃料の活動も次第に落ち着き、5月6日までに大規模な放射性物質の漏出は終わったとの見解をソ連政府は発表している。
爆発した4号炉をコンクリートで封じ込めるために、延べ80万人の労働者が動員された。4号炉を封じ込めるための構造物は石棺(せきかん・せっかん)と呼ばれている。
事故による高濃度の放射性物質で汚染されたチェルノブイリ周辺は、居住が不可能になり、約16万人が移住を余儀なくされた。避難は4月27日から5月6日にかけて行われ、事故発生から1ヶ月後までに原発から30km以内に居住する約11万6千人全てが移住したとソ連によって発表されている。しかし、生まれた地を離れるのを望まなかった老人などの一部の住民は、移住せずに生活を続けた。
放射性物質による汚染は、現場付近のウクライナだけでなく、隣のベラルーシ、ロシアにも拡大した。

死者数
ソ連政府の発表による死者数は、運転員・消防士合わせて33名だが、事故の処理にあたった予備兵・軍人、トンネルの掘削を行った炭鉱労働者に多数の死者が確認されている。長期的な観点から見た場合の死者数は数百人とも数十万人とも言われるが、事故の放射線被曝とがんや白血病との因果関係を直接的に証明する手段はなく、科学的根拠のある数字としては議論の余地がある。
事故後、この地で小児甲状腺癌などの放射線由来と考えられる病気が急増しているという調査結果もある。
1986年8月のウィーンでプレスとオブザーバなしで行われたIAEA非公開会議で、ソ連側の事故処理責任者ヴァシリー・レガソフは、当時放射線医学の根拠とされていた唯一のサンプル調査であった広島原爆での結果から、4万人ががんで死亡するという推計を発表した。しかし、広島での原爆から試算した理論上の数字に過ぎないとして、会議では4,000人と結論され、IAEAの公式見解となっており、2005年にも同じ数字が公式発表された。ゴルバチョフは、レガソフに、IAEAにすべてを報告するように命じていたが彼が会場で行った説明は非常に細部まで踏み込んでおり、会場の全員にショックを与えたと回想している。結果的に、西側諸国は当事国による原発事故の評価を受け入れ無かった。

「チェルノブイリ原子力発電所事故」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月13日 (水) 11:13
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85#.E6.AD.BB.E8.80.85.E6.95.B0

プルトニウム



概要
ウラン鉱石中にわずかに含まれていることが知られる以前は、完全な人工元素と考えられていた。超ウラン元素で、放射性元素でもある。プルトニウム239、241その他いくつかの同位体が存在している。半減期はプルトニウム239の場合約2万4000年(アルファ崩壊による)。比重は 19.8 で、金属プルトニウムは、ニッケルに似た銀白色の光沢を持つ、大変重い金属である(結晶構造は単斜晶)。融点は639.5℃、沸点は3230℃(沸点は若干異なる実験値あり)。硝酸や濃硫酸には不動態となり溶けない。塩酸や希硫酸などには溶ける。原子価は、3価~6価(4価が最も安定)。金属プルトニウムは、特に粉末状態において自然発火する事がある。塊りの状態でも、湿気を含む大気中では自然発火する事があり、過去のプルトニウム事故の多くが、この自然発火の結果とされている。プルトニウムとその化合物は人体にとって非常に有害とされる。プルトニウムは放射性崩壊によってアルファ線を放出するため、体内、特に肺に蓄積されると強い発癌性を示す。
原子炉において、ウラン238が中性子を捕獲してウラン239となり、それがベータ崩壊してネプツニウム239になり、更にそれがベータ崩壊してプルトニウム239ができる(原子炉内では他のプルトニウム同位体も多数できる)。ウラン238は天然に存在するのでネプツニウム239とプルトニウム239は極微量ながら天然にも存在する。また半減期が約8000万年とプルトニウム同位体の中では最も長いプルトニウム244も極微量天然に存在する。なお、プルトニウム239および240とそれらの放射壊変物の飛沫の吸引はWHOの下部機関IARCより発癌性があると (Type1) 勧告されている。
プルトニウムは核兵器の原料や、プルサーマル発電におけるMOX燃料として主に使用されるが、他の用途としては人工衛星の電源として原子力電池として使用されたこともある。

「プルトニウム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月13日 (水) 12:27
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0

1982年のアメリカ映画。サンダンス映画祭・国際エミー賞受賞作。

1980年代、世界的規模で保有されるプルトニウムの驚異を、女性作家のアーヴィング­が綿密な取材と多くの資料をもとに作り上げたドキュメンタリー。

タイトルは核廃棄物の­処置を危険視した"暗黒の循環"という意味。主にアメリカの放射能汚染に関係した民間­人や反核団体のグループが出演している。

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2011年3月25日金曜日

福島第1原発の状況情報(3月25日18時現在)

東京電力の福島第1原発(福島県)の1号機から6号機の現状は以下の通り。2011年3月25日18時現在(枝野幸男官房長官の会見などをもとに、極力最新情勢を反映させますが、反映が遅れることもあります)。

【1―6号機】
●新情報::米軍が冷却用真水を提供へ。3月25日、準備作業開始。

【1号機】
●新情報::3月25日、「放射線、原子炉から漏れ出している可能性」(安全・保安院)。
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
 ::3月23日、炉心400度、後に約320度(想定最高約300度)。
●原子炉格納容器・圧力容器::
●外側の建屋::3月12日に水素爆発、上部が吹き飛ぶ。
  ::3月24日朝、白い煙。
●炉心への冷却水::3月12日、海水注入開始。
●使用済核燃料プール::
●非常用電源::3月19日、外部電源にケーブル接続。
  ::外部電力供給。
  ::3月24日、中央制御室で点灯。
●地震発生時::稼働中、自動停止。

【2号機】
●新情報::3月25日、「放射線、原子炉から漏れ出している可能性」。
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
●原子炉格納容器・圧力容器::3月15日、圧力抑制室損傷。
●外側の建屋::3月14日の3号機の爆発で損傷。
  ::3月21日、白煙確認。
  ::3月24日朝、白い煙。
●炉心への冷却水::3月14日、海水注入開始。
●使用済核燃料プール::
●非常用電源::3月19日、外部電源にケーブル接続。
  ::3月22日、電源復旧作業を再開。
  ::外部電力供給。
●地震発生時::稼働中、自動停止。


【3号機】(MOX燃料使用、プルサーマル)
●新情報::
●燃料棒::冷却装置作動せず、露出。
●原子炉格納容器・圧力容器::
 ::3月25日、原子炉「毀損の可能性十分ある」(安全・保安院)。
●外側の建屋::3月14日、水素爆発で大きく損傷。
 ::3月16日、白煙を確認。
 ::3月21日、「やや灰色がかった煙」。
 ::3月22日夜、中央制御室の照明が点灯。
 ::3月22日夕、黒い煙。作業中断。黒煙はおさまる。
 ::3月24日朝、白い煙。
 ::3月24日、作業員3人が被ばく。
●炉心への冷却水::3月13日、海水注入開始。
●使用済核燃料プール::水位低下で使用済核燃料過熱。
 ::3月17日、自衛隊ヘリから冷却水投下。
 ::3月17日夜、自衛隊の特殊消防車が冷却水放水開始。
 ::3月18日昼、自衛隊の消防車が陸上から冷却水放水。
 ::3月19日~東京消防庁が連続放水。
●非常用電源::作動せず。
  ::外部電力供給。
●地震発生時::稼働中、自動停止。

【4号機】
●新情報::
●燃料棒::停止中のためなし。
●原子炉格納容器・圧力容器::
●外側の建屋::3月15日、爆発し出火、屋根の一部や側面に穴。
  ::16日再出火、鎮火状態。
  ::3月24日朝、白い煙。
●炉心への冷却水::不要。
●使用済核燃料プール::「水位低下で使用済核燃料過熱」情報。
  ::3月17日、「水ある様子を確認」。
  ::3月20日、冷却水を放水。
  ::3月21日、自衛隊が冷却水放水。
  ::3月22日~50メートル超アーム付き特殊ポンプ車で注水。
●非常用電源::作動せず。
  ::3月22日、電源復旧作業を再開。
  ::外部電力供給。
●地震発生時::定期点検のため停止中。

【5号機】
●新情報::
●燃料棒::
●原子炉格納容器・圧力容器::
  ::3月20日、冷温停止(原子炉内100度下回る)。
●外側の建屋::
●炉心への冷却水::
●使用済核燃料プール::3月19日、プール冷却ポンプ稼動。
  ::3月20日、燃料プール水温が通常レベルに。
●非常用電源::外部電源供給。
  ::3月23日、ポンプトラブル。
●地震発生時::定期点検のため停止中。

【6号機】
●新情報::
●燃料棒::
●原子炉格納容器・圧力容器::3月20日、冷温停止。
●外側の建屋::
●炉心への冷却水::
●使用済核燃料プール::3月20日、水温下がり安定。
●非常用電源::3月19日、非常用ディーゼル発電機起動。
 ::外部電源供給。
●地震発生時::定期点検のため停止中。

【使用済核燃料共用プール】
●新情報::
状況::約6400本保管。3月18日、ほぼ満水。
  ::3月21日、注水、16時30分時点で水温61度程度。

福島第1原発の状況情報(3月25日18時現在) : J-CASTニュース

福島

【関連リンク】

JNN 福島第一原発 情報カメラ (Live)



出荷規制

【関連リンク】







原発内部、映像公開へ 福島第1、米無人偵察機が撮影

政府は25日、米軍無人偵察機グローバルホークが東京電力福島第1原子力発電所の内部を上空から撮影した映像を公開する方針を固めた。米軍提供の映像の公開には慎重論もあったが、正確な情報の発信を優先すべきだとの判断に傾いた。米側も公開によって日米協力をアピールするとともに米国民に向けても原発の状況について情報を公開するねらいもあるとみられる。

高度な軍事機密に属するため、解像度を下げて公表することも検討している。

同機の滞空時間は30時間。無人のため人的被害の恐れがない。電子光学・赤外線カメラのほか、雲を透過する合成開口レーダーも搭載している。リアルタイム映像に加え、30センチ四方を識別できる写真撮影や赤外線カメラでの温度計測もできる。

陸上自衛隊の大型輸送ヘリは1日に1回、原発上空を飛行しているが隊員が被曝(ひばく)する恐れがある。しかも日光照射で正確な温度測定が妨げられるため、計測は早朝に限定されている。

常時測定にはグローバルホークが不可欠だ。1、3号機は爆発で建屋が壊れ、内部の撮影も可能という。

米軍は震災発生翌日の12日以降、グアムから同機を展開させ、第1原発周辺で情報収集を始めた。政府は17日からほぼ毎日映像などの提供を受け、対応策の検討に活用している。

また、米軍は原発への注水を海水から真水に切り替えることを支援するため、海軍横須賀基地(神奈川県)にあるバージ(はしけ)船2隻の提供を決めた。塩水による機材の腐食を防ぐためで、現在は坂下ダム(福島県大熊町)から引いてきた水を使っているが、「足らない部分を補給する」(北沢俊美防衛相)。

バージ船のうち1隻は25日に出発した。エンジンがないため海上自衛隊の多用途支援艦が曳航(えいこう)し28日にも到着する。バージ船には約1300トンの水を積むことができる。1号機近くの岸壁に接岸し、給水ポンプを使って冷却水タンクに水を送る。真水がなくなると約30キロ沖合にいる海自補給艦から給水を受け、運搬を繰り返す。作業は東電が行う予定だが自衛隊が参加する可能性もある。

一方、防衛省は25日、原発を上空から撮影した映像を初めて公開した。3号機は使用済み核燃料貯蔵プールの辺りから蒸気が出ている。2号機は、建屋の天井の穴や側面の窓のような部分から蒸気が漏れている様子が映っている。

原発内部、映像公開へ 福島第1、米無人偵察機が撮影(産経新聞) 最大多数の最大幸福

2011年3月24日木曜日

ガイガーカウンター

【関連リンク】









概要
ガイガー=ミュラー計数管は、GM計数管あるいはガイガー・カウンター(Geiger counter)とも呼ばれ、放射能の強弱を放射線の量として数値で表示する事ができる。 不活性ガスを封入した筒の中心部に電極を取り付け、高い電圧を掛ける。筒中に放射線が入ると、不活性ガスが電離されて電極と陽極の間にパルス電流が流れる。非常に利得が高く大きな信号を得られる半面、この電流の強さは、放射線の持つエネルギーと比例関係にはならないので、放射線の持つエネルギーを測定することは出来ない。
発明から80年近くの時間を経ているが、今日でもこの原理を利用し、放射線を計測している。

「ガイガー=ミュラー計数管」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月5日 (火) 13:36
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC%E8%A8%88%E6%95%B0%E7%AE%A1

土壌







放射線、放射能

【関連リンク】









概要
放射線は、その電離・励起能力によって生体細胞内のDNAを損傷させる。軽度のDNA損傷は修復されるが、修復が不可能である場合にはDNAが損傷したまま分裂するか、もしくは細胞死を起こす。これらの影響が蓄積・拡大して身体機能を低下させるようになったものが放射線障害である。
被曝によるDNA損傷が発生し、それが修復されることなく固定された場合、細胞の活動が異常化し、がんや白血病を引き起こす場合がある。これは自然放射線レベルの少量の被曝でも発生する可能性がある。
また、多量の放射線に被曝し、特定の器官において多数の細胞が死滅した場合には、その器官の機能が損なわれ、生物体に身体障害を引き起こす。

「放射線障害」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月15日 (金) 10:25
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E9%9A%9C%E5%AE%B3

セシウム


同位体
人工的に作られる(ウランの核分裂により生ずる)セシウム137は、半減期30.07年の放射性同位体である。医療用の放射線源に使われるが、体内に入ると血液の流れに乗って腸や肝臓にベータ線とガンマ線を放射し、カリウムと置き換わって筋肉に蓄積したのち、腎臓を経て体外に排出される。セシウム137は、体内に取り込まれてから体外に排出されるまでの100日から200日にわたってベータ線とガンマ線を放射し、体内被曝の原因となるため大変危険である。セシウム137に汚染された空気や飲食物を摂取することで、体内に取り込まれる。なお、ヨウ素剤を服用してもセシウム137の体内被曝を防ぐことはできない。1987年には、ブラジルのゴイアニアで廃病院からセシウム137が盗難に遭った上、光るセシウム137の塊に魔力を感じた住民が体に塗ったり飲んだりしたことで250人が被曝、4人が死亡する大規模な被曝事件が発生している(ゴイアニア被曝事故)。

「セシウム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月13日 (水) 01:19
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0

セシウムによる健康被害を解明したベラルーシの科学者が会見、心臓や甲状腺への蓄積を深刻視(1) | 社会・政治 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン



東京新聞:ゼロはこない半減期 セシウム137 120年後も残る:ボクとママの放射能教室:東日本大震災(TOKYO Web)



福島第1原発事故で放出されたセシウム137の汚染状況を見積もった日本地図が発表されています。

この研究を行ったのはUSRA(Universities Space Research Association)安成哲平客員研究員やNILU(Norsk institutt for luftforskning)Andreas Stohiらの研究チームと東京大学・早野龍五教授、名古屋大学・安成哲三教授。

ボランティア的な国際共同研究として、3月11日の福島原発事故で大気に放出されたセシウム137の沈着量と土壌汚染を「数値シミュレーション」と「文部科学省の観測(定期降下物)」を使って見積もってみたのだそうです。

東日本のデータは航空機モニタリングを含めて、いろんなものが公表されていますが、日本全国のものははじめて。

このデータを元に作ったBBCの地図が素敵だったのですが、かなり省略されていたり、解像度が荒かったりしたので作り直してみました。 ※数値はセシウム137のみ。実際にはセシウム134も同じぐらい降り注いでいるので倍というところでしょうか

セシウム137による汚染状況を見積もった世界ではじめての日本地図 - オレンヂ

ヨウ素

福島県の小児甲状腺ガンを憂える:患者数は33~128人か?  Divina Commedia










生体とヨウ素
体内で甲状腺ホルモンを合成するのに必要なため、ヨウ素は人にとって必須元素である。人体に摂取、吸収されると、ヨウ素は血液中から甲状腺に集まり、蓄積される。海藻類はヨウ素を海水から濃縮する。海洋の中にある日本では食生活の中で海藻などから自然にヨウ素の摂取が行われるが、大陸の中央部ではヨウ素を摂取する機会がほとんどないので、ヨード欠乏症による甲状腺異常が多く発生した。アメリカではFDAの規定により食塩の中に一定量のヨウ化ナトリウムが混入させてある。また、モンゴルでは日本からの援助で国民にヨウ素剤を服用させた結果、甲状腺異常の患者を激減させた。中国では食塩にヨウ素の添加を義務付けている。また、日本ではヨウ素を含有することをうたった鶏卵が売られている。逆にヨウ素制限食を必要とする際には、昆布などの摂取を控えなくてはならない。同位元素による甲状腺シンチグラムには、123Iなどを用いる。
チェルノブイリ原子力発電所の事故では、核分裂生成物の131I (放射性同位体) が多量に放出されたが、これが甲状腺に蓄積したため、住民に甲状腺ガンが多発した。放射能汚染が起きた場合、放射性でないヨウ素の大量摂取により、あらかじめ甲状腺をヨウ素で飽和させる防護策が必要である (ヨウ化カリウム#用途、ヨウ素剤参照)。そのため、日本は国民保護法に基づく国民の保護に関する基本指針により、核攻撃等の武力攻撃が発生した場合に武力攻撃事態等対策本部長又は都道府県知事が、安定ヨウ素剤を服用する時期を指示することになっている。
なお、独立行政法人放射線医学総合研究所は、たとえヨウ素を含んでいてもうがい薬や消毒剤など、内服薬でないものは「安定ヨウ素剤」の代わりに飲んだりしないようにとしている。
世界保健機関 (WHO) の飲料水中の放射性核種のガイダンスレベルは平常時の値は10 Bq/Lで原子力危機時の誘導介入レベル (介入レベルを超えないように環境汚染物質や汚染食品の摂取、流通を制限するため、二次的に設定される制限レベル、「暫定規制値」とも言う) であり、国際原子力機関は介入レベル(敷地外の一般公衆が、過度の被曝を生ずる恐れのある場合は、実行可能な限り、被曝低減のための対策をとることが必要となる。その判断の基礎となる線量)を3,000 Bq/Lとしてるが平常時の値や誘導介入レベルは定めていない。日本では一定の基準は無くWHOの基準相当を守っていた。しかし2011年東北地方太平洋沖地震における福島第一原子力発電所事故の影響から、放射性ヨウ素の飲料水中及び牛乳・乳製品中の暫定規制値を300Bq/kgと定めた。

「ヨウ素」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終日付(更新日付)UTC 2011年4月11日 (月) 13:30
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0#.E7.94.9F.E4.BD.93.E3.81.A8.E3.83.A8.E3.82.A6.E7.B4.A0

福島第一3号機 足に水、作業員被ばく


タービン建屋の被水状況(3号機地下2階HSCR凝縮水移送ポンプ)震災後
撮影日:2011年3月19日

東日本大震災で被災した福島第一原発の事故で、東京電力は二十四日、3号機のタービン建屋内で同日午前、二十~三十代の男性作業員三人が一七三~一八〇ミリシーベルトの放射線量を浴びて被ばくしたと発表した。いずれも東電の協力会社の社員で、このうち二十代と三十代の二人が両足の皮膚に放射性物質が付着したためベータ線熱傷の疑いと診断され、福島市の福島県立医大病院に運ばれた。

現場の放射線量はこの日、毎時二〇〇ミリシーベルトを超える高い放射線量が出ていたが、東電は事前チェックをしないまま作業をさせており、ずさんな安全管理が厳しく問われることになりそうだ。東電の武藤栄副社長は会見し「大変申し訳なく思う。状況をしっかり確認して安全確保に努めたい」と陳謝した。

東電によると、三人は午前十時半ごろ、原子炉建屋に隣接するタービン建屋の地下一階で電源復旧のケーブルを敷設していた。現場は深さ十五センチほどの水たまりがあり、足がくるぶし付近までつかった状態で四、五十分作業をしていた。

病院に運ばれた二人は精密検査のため、千葉市の放射線医学総合研究所に転院する。被ばく当時、外傷はなかった。長靴ではなく普通の作業靴をはいていたといい、ズボンと靴のすき間から水が染みこんだらしい。

震災で冷却機能が失われた3号機は、消防ポンプなどで原子炉建屋内にある圧力容器や使用済み核燃料プールに大量の海水を流し込んでいる。あふれた水がタービン建屋まで流れ込み、放射性物質を含んだ水たまりになった可能性がある。

東電は前日、現場付近は水たまりが少なく、放射線量も毎時数ミリシーベルトと低かったことを確認したが、直前の放射線量は測っていなかった。被ばく後、調べたところ、空気中で毎時二〇〇ミリシーベルト、水たまりの表面は倍の毎時四〇〇ミリシーベルトあった。

さらに、東電社員が立ち会っていないことも判明。東電は、三人とも防護服やゴム手袋などを着用し、線量計も二〇ミリシーベルト超でアラームが鳴るよう設定したと説明しているが、作業員がなぜ高い線量の中で作業を続けたのかは「本人から話が聞けていないので分からない」と話している。

福島第一原発の復旧作業で一〇〇ミリシーベルト以上の被ばく作業員は、これで十七人となった。

3号機は原子炉に外部電源で水を注入するためのポンプを試運転する予定だった。三人が被ばくしたことで、安全性確認のため一時退避の指示が出され、作業は中断した。二十五日の作業再開は未定という。

原発の作業員は通常、被ばくの上限が年間五〇ミリシーベルト(五年間で一〇〇ミリシーベルト)で、緊急時は一〇〇ミリシーベルトと定められている。

厚生労働省は今回の事故に限り上限を二五〇ミリシーベルトに引き上げている。

東京新聞:福島第一3号機 足に水、作業員被ばく:福島原発事故(TOKYO Web)

Workers, who stepped into radiation-contaminated water during Thursday's operation at the Fukushima Daiichi nuclear plant, are shielded with tarps before receiving decontamination treatment at a hospital in Fukushima, northeastern Japan on Friday, March 25. Unusual, yet still very low 'trace amounts' of radiation, were also reported in Massachusetts rain water and 12 other US states.

Kyodo News/AP

Traces of Japanese radiation detected in 13 US states - CSMonitor.com

2011年3月17日木曜日

ヘリ、3号機に水投下 地上からも放水へ

2011年3月17日

東日本大震災で被災した東京電力福島第一原発の事故で、政府対策本部は十七日午前、陸上自衛隊のヘリコプターによる3号機への水の大量投下を開始した。警視庁の高圧放水車を使い、地上からの放水も同日中に始める。水位が低下している原子炉建屋内の使用済み核燃料プールを冷やし、外部に高濃度の放射性物質が放出されるのを防ぐ前例のない試みだ。第一原発の深刻な危機を回避するため、空と陸の両面での作戦となる。

ヘリによる水の投下は午前九時四十八分に始まった。大型輸送ヘリコプターCH47二機が最大容量七・五トンのバケットで海水をくんで投下し、午前十時までに四回行った。

北沢俊美防衛相は午前十一時半すぎに会見し、水の投下時期について「きょうが限度」と切迫した中での判断を強調。「一定の冷却効果は期待できる」と話した。ヘリ以外でも、陸海空自衛隊の計四十人と特殊放水車両十両が福島第一原発に対し、地上から放水するための準備を進めている。

警視庁も高圧放水車により地上から放水する。四千リットルの水を一分間で放水でき、約八十メートルの飛距離がある。

使用済み核燃料プールから水が失われると燃料棒が過熱して、被覆管が破れたり爆発を起こしたりして放射性物質が漏れる可能性がある。3号機は水素爆発で原子炉建屋の壁と天井が吹き飛び、4号機も海側の壁がほとんどない。プールが外気にさらされた状態で、高レベルの放射性物質が空気中に拡散する危険性が高い。

3号機は十六日、プールからの水蒸気と思われる大量の白煙が立ち上がった。4号機も十五、十六の両日にプール近くで火災が相次いだ。東電などは、仮にプールの水がなくなっても核反応が連鎖的に起こる「再臨界」にならないと話している。

一方、1、2号機についても、冷却装置のポンプを動かす電源回復を急ぐ。仮設電源を設けるとともに、送電線を復旧させ東北電力から電力融通を受ける作業も進む。経済産業省の西山英彦官房審議官は午前九時半ごろの会見で「午後にも一部で送電が回復する可能性がある」と説明した。

ヘリ、3号機に水投下 地上からも放水へ

ヘリ、3号機に水投下 地上からも放水へ

2011年3月17日

東日本大震災で被災した東京電力福島第一原発の事故で、政府対策本部は十七日午前、陸上自衛隊のヘリコプターによる3号機への水の大量投下を開始した。警視庁の高圧放水車を使い、地上からの放水も同日中に始める。水位が低下している原子炉建屋内の使用済み核燃料プールを冷やし、外部に高濃度の放射性物質が放出されるのを防ぐ前例のない試みだ。第一原発の深刻な危機を回避するため、空と陸の両面での作戦となる。

ヘリによる水の投下は午前九時四十八分に始まった。大型輸送ヘリコプターCH47二機が最大容量七・五トンのバケットで海水をくんで投下し、午前十時までに四回行った。

北沢俊美防衛相は午前十一時半すぎに会見し、水の投下時期について「きょうが限度」と切迫した中での判断を強調。「一定の冷却効果は期待できる」と話した。ヘリ以外でも、陸海空自衛隊の計四十人と特殊放水車両十両が福島第一原発に対し、地上から放水するための準備を進めている。

警視庁も高圧放水車により地上から放水する。四千リットルの水を一分間で放水でき、約八十メートルの飛距離がある。

使用済み核燃料プールから水が失われると燃料棒が過熱して、被覆管が破れたり爆発を起こしたりして放射性物質が漏れる可能性がある。3号機は水素爆発で原子炉建屋の壁と天井が吹き飛び、4号機も海側の壁がほとんどない。プールが外気にさらされた状態で、高レベルの放射性物質が空気中に拡散する危険性が高い。

3号機は十六日、プールからの水蒸気と思われる大量の白煙が立ち上がった。4号機も十五、十六の両日にプール近くで火災が相次いだ。東電などは、仮にプールの水がなくなっても核反応が連鎖的に起こる「再臨界」にならないと話している。  一方、1、2号機についても、冷却装置のポンプを動かす電源回復を急ぐ。仮設電源を設けるとともに、送電線を復旧させ東北電力から電力融通を受ける作業も進む。経済産業省の西山英彦官房審議官は午前九時半ごろの会見で「午後にも一部で送電が回復する可能性がある」と説明した。

東京新聞:ヘリ、3号機に水投下 地上からも放水へ:福島原発事故(TOKYO Web)

高圧放水車(警視庁)
CH-47 (航空機)

2011年3月16日水曜日

福島第1原発、瀬戸際の注水 燃料棒露出続く

東京電力福島第1原子力発電所で、事故の連鎖が止まらない。炉心内の燃料棒が露出した1~3号機では、冷却用の海水を注ぐ作業が進む。いずれも水位の回復を示唆するデータもあるが、安定していない。2号機は格納容器の一部も破損している。同原発6機すべてで使用済み燃料の過熱対策も迫られ、最悪を想定したぎりぎりの対応が続く。

東京電力によると、燃料棒を覆う金属の一部に穴や亀裂が入るなどした割合が1号機は全体の約70%、2号機は33%に達した。格納容器内の放射線量を測り、通常運転時と比べて、燃料棒がどれぐらい傷んでいるかを推定した。3号機は、測定器が壊れているため損傷の程度が分からない。

1~3号機とも燃料が過熱して損傷するのを防ぐため、消防車のポンプを使って海水を注入している。

いずれも水位計は16日午後2時の時点で、燃料棒の半分から3分の2が水につかっているデータを示す。

ただ経済産業省の原子力安全・保安院は、水位計の値が変動しないことから、水位計が壊れている可能性を指摘。水位が安定して保たれているか分からないのが実情だ。

冷却水から燃料棒が露出したままでは、高温で燃料が溶け出す懸念がある。燃料棒の周りは圧力容器や格納容器が取り囲んでいる。容器などが破壊すると、大量の放射性物質が外部にまき散らされる恐れがある。

東電は外部電源を確保するための送電線の設置に向け準備をしている。緊急炉心冷却装置(ECCS)などの冷却系統を復活させ、冷温停止状態にもっていくことを目指す。

仮に送電線を敷設し、外部からの電源が復旧しても、実際に冷却するための設備が動くかどうかが次の課題となる。

第2原発の場合、外部電源は保たれていたが、海水を取り入れて冷却用の水を冷やすためのシステムが破壊されていた。この復旧ができたことで、第2原発ではすべて冷温停止ができた。

同じように第1原発を復旧できるかは「周囲の放射線量が作業員が近づくには高すぎる」(東京電力)ことが問題になっている。放射線量は16日、正門付近で毎時10ミリシーベルトを記録。送電線の敷設を始めるめどは立っていない。

第1原発では、放射性物質の放出を防ぐ、格納容器や原子炉建屋も損傷している。15日早朝、2号機の圧力抑制室で、気圧が3気圧から大気圧まで下がった。格納容器の一部である圧力抑制室が破損したとみられている。

1号機、3号機、4号機では原子炉建屋内にたまった水素が爆発している。壁面パネルが外れるなどして大きく破損した。

福島第1原発、瀬戸際の注水 燃料棒露出続く :日本経済新聞