2013年9月26日木曜日

トリチウム17万ベクレル=最高値再検出、漏えいタンク北-福島第1

東京電力福島第1原発のタンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は26日、漏れたタンクの北側にある観測用井戸で24日に採取した地下水から、放射性物質のトリチウムが1リットル当たり17万ベクレル検出されたと発表した。漏えいタンク付近で採取した地下水のトリチウム濃度の最高値。同井戸の地下水からは今月中旬も17万ベクレルを検出しており、東電は再上昇した原因について「分からない」としている。

(2013/09/26-12:07)

時事ドットコム:トリチウム17万ベクレル=最高値再検出、漏えいタンク北-福島第1

トリチウム

2013年9月19日木曜日

福島第1原発:1日計約600億ベクレル、外洋に放出

毎日新聞 2013年09月19日 03時12分

◇気象庁研究官 IAEAフォーラムで報告

東京電力福島第1原発の汚染水問題をめぐり、気象庁気象研究所の青山道夫主任研究官は18日、国際原子力機関(IAEA)の科学フォーラムで、原発北側の放水口から放射性物質のセシウム137とストロンチウム90が1日計約600億ベクレル、外洋(原発港湾外)に放出されていると報告した。

セシウム137の半減期は約30年、ストロンチウム90は約29年。原子炉建屋地下からいったん港湾内に染み出た後、炉心溶融を免れた5、6号機の取水口から取り込まれ、北側放水口から外洋に放出されている。東電は「法定基準以下の濃度と確認して放水しており問題ない」としている。(共同)

福島第1原発:1日計約600億ベクレル、外洋に放出- 毎日jp(毎日新聞)

2013年9月5日木曜日

福島第1、汚染水が地下水に到達か タンク漏洩で

2013/9/5 21:23

東京電力は5日、福島第1原子力発電所で約300トンの高濃度汚染水が漏れた地上タンク付近で、地下水からストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり650ベクレルの濃度で検出されたと発表した。「汚染水が地下水に到達した可能性がある」としている。

タンク漏洩問題で地下水の汚染が確認されたのは初めて。政府が汚染水対策の柱の一つとして挙げる「地下水バイパス」のくみ上げ井戸が付近にあり、井戸の水が汚染される恐れが出てきた。

東電によると、漏洩があった「H4」エリアのタンクから、南に十数メートル離れた場所に掘った井戸で、4日に地下水を採取した。タンク内にあった汚染水の放射性物質濃度より井戸で検出された値が低いことから、東電は雨水などで希釈されたとみている。

東電は「H4」のタンクから漏れた約300トンの大半が土壌に染み込み、一部が近くの排水溝から直接、海に流れ出たとみている。海への流出量は分かっていない。

タンクは「フランジ型」と呼ばれ、部材の接ぎ目をボルトで締めて組み立てる構造。同型の別のタンク表面で高い放射線量が計測されるなど、漏洩の疑いが相次いでおり、東電は今後、安全性の高い溶接型タンクを増設して汚染水を移し替える計画を立てている。

「地下水バイパス」は原子炉建屋地下などに流れ込む1日400トンの地下水を抑制するため、建屋山側で地下水をくみ上げ海に放出する計画。政府は地下水流を遮断する「凍土遮水壁」とともに汚染水対策の柱に挙げている。〔共同〕

福島第1、汚染水が地下水に到達か タンク漏洩で  :日本経済新聞