2013年7月27日土曜日

福島第一2号機 23億ベクレルの汚染水確認

2013年7月27日 夕刊

東京電力は二十七日、福島第一原発2号機のタービン建屋地下から延びるトレンチ(電源ケーブルなどを収納する地下トンネル)に、高濃度汚染水がたまっていることを確認したと発表した。事故発生直後の二〇一一年四月にトレンチを通じて海へ流出した高濃度汚染水の一部が残っていたと東電はみている。

トレンチは2号機のタービン建屋につながっており、水は二十六日に採取。放射性セシウムの濃度は一リットル当たり計二三億五〇〇〇万ベクレルで、半減期が約三十年のセシウム137は一六億ベクレル、半減期が約二年のセシウム134は七億五〇〇〇万ベクレルだった。

これと別に、ベータ線を出すストロンチウムなどの放射性物質も七億五〇〇〇万ベクレル検出された。

海洋流出の際の濃度に近く、地下水などで薄まっている現在の建屋地下の汚染水と比べると約四十倍の濃さになる。また、塩分濃度も高かった。これらの違いから、東電は事故直後の汚染水としている。

原子力規制委員会は、トレンチ内に汚染水があり、底部の砕石の層などから地中に染み出して海に汚染を広げる危険性があると指摘していた。

これを受けて東電が調査。東電は護岸を水ガラスで固めるなどの対策を行うほか、汚染水の抜き取りを検討している。しかし、汚染水が高い放射線を発することから、作業は難航が予想される。

東京新聞:福島第一2号機 23億ベクレルの汚染水確認:社会(TOKYO Web)

2013年7月23日火曜日

3号機建屋で再び湯気を確認 福島第1原発 昨夜の雨が原因か

産経新聞 7月23日(火)12時50分配信

東京電力は23日、福島第1原発3号機の原子炉建屋5階部分で湯気のようなものが出ているのを監視カメラで確認したと発表した。18日に湯気が確認されたのと同じ場所で、原子炉の温度や圧力などの計器に変化はなく、周辺の放射線量にも異常はない。

東電によると、同日午前9時5分ごろに湯気を確認。18日に湯気が確認された際に、東電は「隙間から雨水が入り、原子炉の熱で温められて湯気が出たとみられる」と説明していた。発生箇所の周辺は昨夜雨が降って湿度が高く、18日と似た状況だという。

原子力規制庁が現地保安検査官を通じて確認したところ、今回確認された湯気は、18日に発生した湯気に比べて薄い状態という。

3号機建屋で再び湯気を確認 福島第1原発 昨夜の雨が原因か (産経新聞) - Yahoo!ニュース

福島第1原発:東電、汚染水の海洋流出認める…5月以降

毎日新聞 2013年07月22日 21時49分(最終更新 07月23日 01時18分)

東京電力福島第1原発海側の観測井戸で高濃度の放射性物質が検出されている問題で、東電は22日、井戸の地下水位と海の潮位データとの関係を分析した結果「放射性汚染水を含む地下水が海へ流出している」との見解を発表した。2011年4月には2号機取水口付近などで高濃度汚染水が漏れる事故があったが、一連の収束作業で海洋流出を認めたのは初めて。東電は流出が始まったと確認できるのは「少なくとも、井戸の詳細な分析を始めた今年5月以降」と説明。流出量は「不明」としている。

東電は「汚染は放射性物質の流出を防ぐシルトフェンス内側に限られ、沖合の影響はない」と説明するが、風評被害など周辺漁業への影響は確実。汚染源は海側トレンチ(地下に設置した配管用トンネル)とみられ、東電は同日、残る汚染水を回収する処理計画を発表した。しかし、トレンチ内部には大量の汚染水が未処理のまま残り、完了時期は未定で、今後も海洋汚染が続く恐れがある。

東電によると、放射性物質が見つかった観測井戸の地下水を調べた結果、井戸の水位が周辺海域の潮位や降雨に従って増減することを確認。地下水と海水との「行き来」があると判断した。井戸は海から25メートル離れている。周辺の4本の井戸の水位は海面に比べて1.8〜2.25メートル高く、海へ漏れているとしている。

福島第1原発:東電、汚染水の海洋流出認める…5月以降- 毎日jp(毎日新聞)

2013年7月18日木曜日

3号機建屋上部から白い煙 福島第1原発、湯気? 数値に変化なし

2013.7.18 12:04

東京電力は18日、がれき撤去作業中の福島第1原発3号機の原子炉建屋5階部分から白い湯気のような煙が漂っていると発表した。原子炉や周辺の放射線量に変化はなく、東電が原因の確認を急いでいる。

東電によると、煙が漂っているのは、がれき撤去作業が行われている原子炉建屋5階(オペレーションフロア)の中央部付近。直下には原子炉と機器貯蔵プールがあるが、煙の発生元は不明で、煙はうっすらと漂っている状態という。敷地境界のモニタリングポストの値に変化はない。

同日午前8時20分ごろ、協力会社作業員が作業に取りかかる前に、遠隔操作の無人重機に設置された監視カメラの映像で発見した。

東電は「原因は不明。建屋内に雨水などが入り、原子炉の熱で温められて湯気が出ている可能性が考えられる」と説明している。

3号機原子炉建屋は水素爆発によって5階より上が吹き飛んだ状態で、がれき撤去を行っていた。

3号機建屋上部から白い煙 福島第1原発、湯気? 数値に変化なし - MSN産経ニュース

2013年7月16日火曜日

福島第一原発近くの港湾、放射性物質が高濃度に

東京電力は16日、福島第一原子力発電所3号機近くの港湾で、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が海水1リットルあたり1000ベクレル検出されたと発表した。

海水では、昨年12月に検出した同790ベクレルが、事故直後を除く最高値だった。現場は、放射性物質が周辺海域へ拡散するのを防ぐネット(水中カーテン)の内側。8日の測定では同72ベクレルだった。放射性セシウムの濃度も8日の40~50倍に上がった。

東電は「変動の範囲内の数値」とみているが、東京海洋大の神田穣太教授(化学海洋学)は「新たに放射性物質が陸側から漏れた可能性がある」と指摘。「濃度の変動が激しいので注視が必要だ」と話している。

(2013年7月16日23時22分 読売新聞)

福島第一原発近くの港湾、放射性物質が高濃度に : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

2013年7月9日火曜日

吉田元所長が死去=福島第1原発事故で陣頭指揮

東京電力福島第1原発の事故発生時の所長で、約8カ月にわたって収束作業の陣頭指揮を執った吉田昌郎(よしだ・まさお)氏が9日午前11時32分、食道がんのため東京都内の病院で死去した。58歳だった。

大阪府出身。東京工業大大学院で原子核工学を専攻し、1979年4月、東電に入社した。原子力部門を歩み、福島第1、第2原発に勤務。2010年6月、第1原発所長に就任した。

11年3月11日の事故発生後は、同原発の免震重要棟で陣頭指揮に当たった。首相官邸の意向を気にした東電幹部から、原子炉冷却のため行っていた海水注入の中止を命じられた際には、独断で続行を指示。行動は一部で高く評価された。

一方、事故直後の対応では、政府の事故調査・検証委員会などが判断ミスを指摘。原発の津波対策などを担当する原子力設備管理部長時代に、十分な事故防止策を行わなかったことも判明した。 

吉田元所長が死去=福島第1原発事故で陣頭指揮(時事通信社) - 国内 - livedoor ニュース

地下水セシウム濃度急上昇=港湾近く井戸で90倍に-福島第1、汚染拡大-東電

東京電力は9日、福島第1原発の観測用井戸で8日に採取した地下水から、セシウム134が1リットル当たり9000ベクレル、セシウム137が同1万8000ベクレル検出されたと発表した。5日に同じ場所から採取した地下水と比べ、濃度は約90倍に上昇しているという。

これまで比較的低い値にとどまっていたセシウムの濃度が急上昇したことで、改めて同原発の地下水で汚染が拡大していることが裏付けられた。

今回、セシウムが高濃度で観測された井戸は2号機タービン建屋より海側にあり、港湾からは約25メートル。5日にはストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が同90万ベクレル検出されていた。今回は同89万ベクレルだった。

ただ、5日のセシウム濃度は134が同99ベクレル、137が同210ベクレル。海側に設置された他の観測用井戸でも、これまでセシウムの値は低く、検出限界未満のことも多かった。

東電はその理由として「セシウムは土壌中に吸着されやすい性質のため」と説明していた。今回の濃度変化について、東電は現時点で調査中だとしつつ、「測定の際に汚染された泥が混入した可能性も考えられる」としている。

(2013/07/09-11:22)

汚染

2013年7月7日日曜日

海近くでトリチウム最高濃度=地下水で上昇、福島第1-東電

東京電力は7日、福島第1原発の港湾近くの観測用井戸で5日に採取した地下水から、1リットル当たり60万ベクレルの放射性トリチウム(三重水素)を検出したと発表した。これまでで最も高い濃度という。

この井戸は港湾から約6メートル西にあり、現在ある観測用井戸5カ所の中で最も海に近い。1日に同じ場所で採取した地下水のトリチウム濃度は同51万ベクレルだった。また、1~4号機取水口北側の海ではトリチウム濃度が上昇傾向を示しており、3日に採取した海水で同2300ベクレルと過去最高だった。

東電は「データを蓄積している段階で、海へ流出しているかどうかは判断できない」としているが、地下で汚染がどのように拡大しているか把握できていない状況だ。(2013/07/07-15:31)

時事ドットコム:海近くでトリチウム最高濃度=地下水で上昇、福島第1-東電

2013年7月3日水曜日

ネズミ侵入、電源車故障 福島第2原発

ネズミ侵入、電源車故障 福島第2原発

2013.7.3 20:43

東京電力福島第2原発の構内で非常用電源車にネズミが侵入し、充電器盤が故障していたことが分かった。東電が3日発表した。原発の通常電源も非常用ディーゼル発電機も使えなくなった場合に備えてガスタービン発電機を搭載した車両で、修理を急ぐとしている。

東電によると、2日午前、充電器盤の故障を知らせる警報が鳴った。体長15センチのネズミが電気回路に接触した状態で死んでおり、車両下部のケーブルを通す約3センチの隙間から侵入したらしい。

福島第2原発には故障したものを含め非常用電源車が2台あり、いずれも隙間を埋める処置をした。

ネズミ侵入、電源車故障 福島第2原発 - MSN産経ニュース