2014年7月14日月曜日

福島第1:放出量は最大4兆ベクレル がれき撤去で東電

2014年07月14日 22時38分(最終更新 07月14日 23時51分)

東京電力福島第1原発で昨年8月のがれき撤去時に放射性物質が飛散し、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性がある問題で、東電は14日、同原発からの放射性セシウムの総放出量を最大4兆ベクレルと試算していたことを明らかにした。しかし「かなり大づかみな計算」として公表せず、市にも伝えていなかった。

東電によると、敷地内や同県双葉、浪江町のモニタリングポストで実測した空間放射線量の上昇度合い、気象データを基に放出量を試算。がれき撤去で放出されたのは1時間当たり1000億〜1兆ベクレルで、放出時間は計4時間と推定した。4兆ベクレルは、事故後の福島第1原発から1日に放出される放射性セシウムの1万倍以上に上る。

南相馬市には、セシウムが最大で1平方センチ当たり0・04ベクレルが沈着したと見積もった。東電は「極めて微量な放射性物質が南相馬まで到達した可能性は否定できない」と説明しつつも、同市のコメから基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えるセシウムが検出されたこととの因果関係については「事故直後の放射性物質によるものかもしれず、断定できない」としている。

東電は農水省の要請で、この試算を実施。4月に農水省に結果を伝え、6月には県にも情報提供したという。【岡田英】

福島第1:放出量は最大4兆ベクレル がれき撤去で東電 - 毎日新聞

2014年7月6日日曜日

燃料貯蔵プール冷却、一時停止へ 福島第1原発5号機

2014.7.6 15:16

東京電力は6日、福島第1原発5号機で、冷却のためくみ上げた海水を流す配管に漏洩(ろうえい)が見つかり、漏洩カ所を調べるため、994体の燃料を冷却している燃料貯蔵プールの冷却を一時停止すると発表した。

東電によると、同日午前11時10分ごろ、パトロールによって、燃料貯蔵プールなどで使う冷却水を冷やす海水が流れる配管で漏洩が発覚。漏洩カ所を特定するため系統を停止するため、一時的にプールの冷却も止めることになった。

プールの水温は現在23度。冷却を止めた場合、1時間当たり約0.2度上昇するが、運転上の制限値である65度に到達するまで約9日間の余裕があるため、東電は「燃料の冷却への影響はない」としている。

5号機の燃料貯蔵プールには未使用燃料48体、使用済み燃料946体が冷却されている。548体の燃料が装填(そうてん)されたままになっている原子炉の冷却は、別系統の配管を使っているため影響はない。

燃料貯蔵プール冷却、一時停止へ 福島第1原発5号機 - MSN産経ニュース