東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題で、東電は18日、汚染水300トンが漏れたタンクの北側にある観測井戸で17日に採取した水から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり40万ベクレル検出されたと発表した。16日採取分に比べ約6500倍に急上昇し、過去最高値となった。
東電は「以前から高い値が検出されているトリチウムに比べ、移動が遅いストロンチウムなどが後から到達した可能性もあるが、変動が大き過ぎる」と説明。新たな漏えいについては否定した。
東電は汚染水の増加対策として、タンクから約100メートル海側に別の井戸を掘り、地下水が原子炉建屋に流れ込んで汚染される前にくみ上げ、海に放出する計画を立てている。タンク近くで放射性物質濃度が急上昇したことで、地下水汚染の懸念が強まり、計画に影響を与える可能性もある。
(2013/10/18-12:08)
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