東京電力は12日、福島第一原子力発電所の20~50歳代の男性作業員10人に、放射性物質による身体汚染が見つかったと発表した。
同原発では、作業員の熱中症対策のため、作業拠点の免震重要棟前で水を噴霧している。10人は移動用のバスを待っている間、この霧を浴びた可能性が高く、東電は、霧に放射性物質が混じっていたとみて原因を調べている。
噴霧装置は敷地西側にある浄水場の水を使っているが、浄水場の水からは放射性物質は検出されなかった。
東電によると、同日午後0時半頃、同棟前にある放射性物質の測定器で、周辺の空気が汚染されているのを示す警報が出た。その後、作業員10人が同原発を出ようとして検査を受けた際、頭や上半身の表面に汚染が確認された。内部被曝ひばくはなかった。
同棟前では、汚染が少なくなったため、防護マスクなどの着用は義務づけられていない。
(2013年8月12日15時29分 読売新聞)
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