2013年4月6日土曜日

福島第一原発 汚染水の移送開始

4月6日 11時53分

東京電力福島第一原子力発電所で、地下の貯水槽から汚染水が漏れ出たトラブルで、東京電力は6日朝から、ポンプ4台を使って汚染水を隣の貯水槽に移す作業を始めました。 移送を終えるまでに、順調にいって5日以上かかる見込みです。

汚染水が漏れ出たのは、福島第一原発の敷地内の地盤を掘り下げて地下に設置している貯水槽の1つで、今月3日から5日にかけて、貯水槽の外側の地盤などで放射性ストロンチウムなどが検出され、水位の変化などから、これまでに120トンほどが漏れ出たとみられています。
東京電力は、貯水槽の内側に貼ってある遮水シートの機能が低下したことが原因とみて、今後も漏れ出すおそれがあることから、6日午前5時40分すぎから、据え付けのポンプを使って、隣の貯水槽に汚染水を移す作業を始めました。
その後、ポンプの台数を増やし、4台のポンプで合わせて1時間当たり100トンのペースで移しているということで、移送を終えるまでに、順調にいって5日以上かかる見込みだということです。
東京電力によりますと、貯水槽の付近に排水溝はなく、海から800メートルほど離れていることから、今回、漏れ出た汚染水が直接海に流れ出てはいないとしていますが、移送を終えるまでの間、さらに漏えいは続く見込みで、周辺の地盤で放射性物質の濃度の測定などを行い、水漏れの状況や環境への影響を監視するとしています。

福島第一原発 汚染水の移送開始 NHKニュース

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